PR

ex06.ミニ Austin Mk-1フロントグリル

アイキャッチ ex06 mini-Exterior
記事内に広告が含まれています。
INFO

この記事は、2006~2010年ごろに作成した記事をリメイクして公開しています。

はじめに

フロントグリルを、Mk-1タイプに交換。ボンネットの加工が必要ですが、お金がないので自分でやりました。

ボンネットの加工

加工前ボンネット

1.加工前ボンネット

タータン ナイトファイアレッドのボンネットが運良くオークションで落札できました。
ボンネット先端の、グリルトップモール(正式名称は??)を固定しているブラケットをとります。スポット溶接でとまっているので、グラインダで削りとります。

ボンネット部品の取り外し

2.ボンネット部品の取り外し

加工時に邪魔になる部品を取外します。
手前のレバーは、わりピンを外せば取れます。

ラッチ取り外し

3.ラッチ取り外し

下にナットがあるので、少しだけ緩めます。
それから、シャフトを外します。
シャフトはそれ自体がネジになっているので、簡単に外れます。

ボンネット加工準備完了

4.ボンネット加工準備完了

準備完了です。
青で囲った部分を削り落とします。(あとで気が付きましたが、ボンネットをしっかり固定しておかないと、加工中の振動などで、表面が傷だらけになります。)

ボンネット加工開始

5.ボンネット加工開始

スポット1点間隔で、ブラケットをたてに切断します。(ボンネットそのものまできらないように注意して)
その後、スポット周りを完全に削り取り、少しずつとっていきます。

欲張ってスポット数点分加工しようとすると

6.欲張ってスポット数点分加工しようとすると

欲張って、いっぺんにかこうしようとすると、かえって大変です。

水平カット

7.まず、水平カット

水平にカットして、段差をなくします。

スポット部分の削り取り

8.スポット部分の削り取り

グラインダを水平に当てて、スポット部分を根気よく削っていきます。
数箇所のスポットがつながった状態のものを取ろうとすると、1箇所のスポットが外れても、外れたのがわかりにくいので、削り具合の調整が大変です。
その点、スポット1箇所ずつで細かくブラケットを切断してやれば、スポットが削り取れた時点で、ブラケットがボンネットからうくので、確認しやすく、作業もはかどります。

ボンネット加工完了

9.ボンネット加工完了

作業時間、正味1時間半でブラケットの取り外し完了です。少しなれたので、次からはもっと早くできそう。

次は塗装へ

10.次は塗装へ

ひとまず削り取り作業は完了。次回は塗装をします。
ブラケットの出っ張り部分をカットしただけのMiniもみかけますが、やはりスポットのところから、完全に剥ぎ取ったほうがきれいです。

ボンネット塗装

ボンネットの塗装をします。市販の修正用スプレーなどを駆使して、どこまでできるか挑戦です。

  1. 下地処理
  2. プライマリサーフェイサ塗り
  3. 上塗り
  4. クリア塗装
  5. ぼかし剤
  6. 表面研磨

の順に行います。

塗装面の下地処理

11.塗装面の下地処理

耐水ペーパーの1000番で、塗装する面を研磨します。
古い塗装、さびがある場合は、その前に600番ぐらいの耐水ペーパーで磨いてから、1000番で磨きます。

研磨後

12.研磨後

塗装面がピカピカになりました。

塗装面の脱脂

13.塗装面の脱脂

塗装する部分の油分を除去するために、シリコンオフをスプレーし、きれいな布でふき取ります。
これをしないと、塗装がうまく密着せず、はがれてしまう場合があるそうです。

マスキング

14.マスキング

マスキングテープで、塗装境界をしっかりマスキングします。
しわになったりして、パネル面に少しでも隙間ができると、そこに塗装が入ってしまうので、しっかり貼り付けます。

ボンネット全体のマスキング

15.全体のマスキング

全体を新聞紙でマスキングします。
スプレー塗装なので、風で塗料が飛んで、思わぬところについてしまうことがあるので、これもきっちり行います。

Soft99のプラサフ(プライマリーサーフェイサー)

16.プラサフ塗装1

今回は、Soft99のプラサフ(プライマリーサーフェイサー)を使用しました。
ミニ純正色カラー塗装がSoft99製だったので、相性を考えて、同じメーカーのものにしました。

プラサフ塗装2

17.プラサフ塗装2

塗装するのは裏面がほとんどだったので、錆防止もかね、結構厚めに塗装しました。
一度に塗装しようとせず、何回かにわけて塗装します。

プラサフ塗装3

18.プラサフ塗装3

ボンネットの角の部分もしっかり塗装。もともとさびていた部分です。

プラサフ塗装4

19.プラサフ塗装4

全体写真。

プラサフ塗装5

20.プラサフ塗装5

反対側の角もしっかり塗装しています。

画像なし

21.マスキングはがし

1時間乾かして、マスキングテープをはがします。

画像なし

22.プラサフ研磨

耐水ペーパーの1000番で、プラサフ表面を研磨します。
指でさわってみて、塗装境界の段差がなくなるまで研磨します。

上塗り用マスキング

23.上塗り用マスキング

上塗り(カラー塗装)するためのマスキングをします。
ボンネット表面は、広めにマスキングして、元の塗装の上に薄く塗装することで、塗装後の色の差が目立たないようにします。

プラサフ境界アップ写真

24.プラサフ境界アップ写真

プラサフの境界はこんな感じ

塗装箇所アップ写真

25.塗装箇所アップ写真

センターの部分がむき出しなのは、ここも塗装するからです。
加工中にこすれて、塗装がはがれてしまいました。

画像なし

26.上塗り塗装・クリア塗装・ぼかし剤

上塗り塗装(ナイトファイアレッド)を、数回にわけて行います。
上塗り塗装後、2~5分後にクリア塗装、さらに1~2分後にぼかし剤を吹き付けます。
その後、1週間ほど乾燥させます。乾燥期間が少ないと、あとで磨いたときに、つやが出にくいそうです。

上塗り研磨

27.上塗り研磨

コンパウンドシートというもので、塗装面を水をつけて軽く研磨していきます。

コンパウンドシートでの研磨後

28.コンパウンドシートでの研磨後

塗装の境界を中心に研磨します。全体的にこんな感じ。

研磨部分アップ写真

29.研磨部分アップ写真

コンパウンドシートで研磨しただけだと、まだむらがあります。

液体コンパウンド研磨

30.液体コンパウンド研磨

液体コンパウンド(極細)で磨きます。
丁寧に磨くと、こんな風にピカピカに。どこを塗装したのかわからないぐらいです。

これで塗装は完了です。

Mk-1フロントグリル ボンネット取付け

ボンネットとミニ

31.ボンネットとミニ

交換するボンネットと、交換されるMini。

もう一度撮影

32.もう一度撮影

交換するボンネット。仕上がりに満足してます。

ボンネット取り外し

33.ボンネット取り外し

ボンネットは、左右それぞれ2個ずつのナットで固定されていますので、これを外します。

7/16インチソケット

34.7/16インチソケットで取り外し

ナットは、7/16インチサイズです。ソケットレンチで取り外し。

ナット取り外し完了

35.ナット取り外し完了

ステー側にボルトが残るので、ナットをすべて外しても、ボンネットは落っこちません。
手でボンネットを支えながら、ステーを外へ押し出すようにして取外します。

ボンネットなしのMini

36.ボンネットなしのMini

ボンネットを完全に取外したMini。整備性がよさそうです。

Mk-I仕様ボンネット装着

37.Mk-I仕様ボンネット装着

Mk-I仕様に加工したボンネットを、外したときの逆の手順で取り付けます。

取付け位置

38.取付け位置

ボンネット の固定穴は、長穴になっていて、位置を調整できるようになっています。
まずは、ボンネットが一番前に行くように固定します。

隙間の確認

39.隙間の確認

ボンネットをそっとしめ、隙間を確認します。当然、かなりあいています。

反対側も確認

40.反対側も確認

さきほどと反対側も確認。左右で隙は違います。

ボンネット位置調整

41.ボンネット位置調整

隙間が左右均等になるように、また、ボンネット先端があうように、位置を調整しました。

ラッチ、レバー取付け

42.ラッチ、レバー取付け

ボンネットの付属品を取り付けます。
ラッチのボルトねじ込み位置は、ボンネットを閉めて、隙間を確認しながら調整します。

Mk-I仕様ボンネット装着完了

43.Mk-I仕様ボンネット装着完了

うまく取り付けられました。(多少ずれると思いましたが、何事もなく...)

次は、グリルを交換します。

Mk-1フロントグリル グリル装着

Austin Cooper Mk-Iグリル

44.Austin Cooper Mk-Iグリル

新品で購入したAustin Cooper Mk-Iグリル。

旧グリルの取り外し

45.旧グリルの取り外し

グリルを取外します。
ネジは全部で8箇所。
その後、ベルト部分のプロテクタと、デスビ前のカバーを外しました。
デスビ前のカバーは、雨が心配なので、グリルをつける前にもとに戻します。

サラウンドの取付け

46.サラウンドの取付け

サラウンドをテープなどで仮止めし、ネジ止めする部分にドリルで穴を開けてネジ止めします。
ネジは、車体についていたものではなく、市販の3mmのタッピングスクリュー(ステンレス製)を使いました。
ネジは全部で4箇所ありますが、うえの2箇所はグリルととも締めするため、いったん締めた後、外しておきます。
あと、白丸のダクトが出っ張っているので、外して加工します。

加工前ダクト

47.加工前ダクト

ダクトは、写真のようになっており、取付けステーより右側の部分がボディより飛び出しているので、グリルとあたってしまいます。

ダクトの加工

48.ダクトの加工

そこで、取付けステーを180度まわして、ダクトの先端が出ないようにします。

ダクト装着

49.ダクト装着

先ほど加工したダクトを装着します。
ノーマルは、車両前からダクトを入れますが、今回は、うしろ(タイヤハウス側)から入れます。

左側ダクト

50.左側ダクト

左側のダクトは、3箇所のスクリューでとまっていますが、内側の1箇所がグリルと当たります。
そのため、外してしまいます。(あとで、頭の背の低いスクリューをみつけて固定します。)

グリル取付け完了

51.グリル取付け完了

グリルは、うえの2箇所(サラウンドとも締め)と、左右1箇所ずつで固定しました。固定位置は、雑誌の写真を参考にしました。

ひげの装着

ハンドリベット

52.ひげの装着(ハンドリベット購入)

ひげの取り付けは、リベットを使います。(ネジで取付け金具をつけて、ひげをはめ込もうとしましたが、1時間ぐらい格闘して、無理でした。
できたとしても、今度ははずす方法がなくなります。)写真のものは、リベットも数種はいって、千円そこそこでした。 

ひげ固定用金具の位置決め

53.ひげ固定用金具の位置決め

ひげ固定用の金具を、テープなどでだいたいの位置に貼り付けます。

ひげ仮固定

54.ひげ仮固定

先ほど テープでとめた金具にあわせて、ひげを仮固定します。
いい位置になるまで、金具の位置を調整します。

穴あけ

55.穴あけ

金具の位置がきまったら、金具をテープでとめたまま、ドリルで穴を開けます。最初は2mmぐらいの小さい穴をあけ、次に3.3mmのドリルで穴を広げます。
穴があいたら、さびないように、タッチアップペイントを塗っておきます。

ひげに金具をセット

56.ひげに金具をセット

ひげに金具をスライドさせてセットします。
平らな面が車体側にくるように取り付けます。
逆につけると、リベット止めできません。

リベットどめ

57.リベットどめ

リベットをあらかじめ車体に通して、ひげの金具位置を調整しながら金具2個ともリベットを通します。
片方ずつリベット止めしてしまうと、あとでもう片方の金具の位置が合わなかったとき、大変なことになります。
リベットは、車体内側のもの(写真上のもの)だけ、ユニバーサルリベットという、適用板圧範囲の広いものを使用しました。(車体とぴったりあわず、隙間があくため)

ひげ完了

58.ひげ完了

きれいに取り付きました。反対側も同様に取り付けます。
リベットをつかったら、ものの10分ぐらいでできてしまいました。(スクリューでとめようとして、格闘した1時間がうそのように、簡単にできました)

グリル交換完了

59.グリル交換完了

やっとグリル交換完了です。4時間ぐらいかかりました。

仕上げ

仕上げ

60.仕上げ

ボンネットバッチをとりつけ、ボンネットをみがいて完成です。

完成

61.完成

コメント

タイトルとURLをコピーしました