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tr04.フューエルセンサーの耐久性Up改善&キャブ車用流用

アイキャッチ トラブル04 mini-Trouble
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INFO

この記事は、2006~2010年ごろに作成した記事をリメイクして公開しています。

症状

また燃料センサーが断線しました。
この調子では、半年ごとに交換しなければいけないペースなので、これではいくらなんでも、お金がかかりすぎます。

対策

そこで、センサー自体に対策を施し、なおかつ、安いキャブ車用のセンサーの流用に挑戦してみました。

キャブ用・インジェクション用の比較

1.キャブ用・インジェクション用の比較1

写真上がインジェクション用、下が、キャブ車用。タンクに取り付く部分の形状は同じ。センサーの位置と、フロートにつながるアームの形状が違います。

キャブ用・インジェクション用の比較2

2.キャブ用・インジェクション用の比較2

左がキャブ用。キャブ用のほうが、センサー位置が若干下目。また、アームの取り付け方法が、インジェクションはねじ止めに対し、キャブはカシメられているもよう。
アームだけ取り替えて使用しようと思ってましたが、これではだめです。

分解(キャブ用)

3.分解(キャブ用)

それでは、巻き線抵抗部分を取り替えようということで、まるで囲われた3箇所のつめを起こして、カバーをはずします。

分解(キャブ用)2

分解(キャブ用)2

カバーをはずした状態。可動端子部分は、インジェクション用と違い、アーム(針金)と一体化(カシメ?)されていますので、フロートをはずして、端子ごとはずします。

分解(キャブ用)3

5.分解(キャブ用)3

可動端子をアームごとはずした写真

分解(インジェクション用)

6.分解(インジェクション用)

インジェクション用は、先にアームをはずしてから、キャブ用同様、カバーをはずします。アームは写真に見える、+ねじを緩めるだけで、外れます。

キャブ用・インジェクション用の比較(中身)

7.キャブ用・インジェクション用の比較(中身)

固定位置は同じ。形状もほぼ同じのため、取り替えれば使用できそうです。ただし、巻き線のピッチがよく見るとちがうため、燃料計のさす位置が違ってきそうです。また、インジェクション用は、可動端子が接触する部分が、山状に盛り上がってます。

巻き線抵抗とりはずし

8.巻き線抵抗とりはずし1

まるで囲われた2箇所のリベットを、ドリルでもんで、それでは、巻き線抵抗部分をはずします。

巻き線抵抗とりはずし2

9.巻き線抵抗とりはずし2

リベット部分を削った写真です。

巻き線抵抗とりはずし3

10.巻き線抵抗とりはずし3

巻き線抵抗をはずしました。絶縁プレートも、一緒にはずしておきます。

耐久性Up加工1

11.耐久性Up加工1

それでは、耐久性をあげる(たぶん)加工をします。ノーマル状態では、巻き線は、プレートにまいてあるだけで、可動端子の動きに引きずられ、楽器の弦のようになっているようです。特に、まきが荒い部分が弱いようです。そこで、巻き線を接着剤で固定してみました。使用した接着剤は、 耐ガソリン性があるらしい、2溶液性のエポキシ接着剤です。(100円ショップで入手)
端子が接触しない裏面は、全面に塗布。

耐久性Up加工2

12.耐久性Up加工2

表面は、端子の接触する部分以外に、エポキシ接着剤を塗布。

本体へ装着

13.本体へ装着

エポキシ接着剤で補強した巻き線抵抗を、本体に固定。今回は、今後の分解・交換を考え、M2のスクリュー+ナットで固定しました。

組み立て

14.組み立て

カバーを元通り装着し、アーム(針金) と、可動端子を元通り固定します。アームの位置は、フロートが一番浮いた状態(写真では、時計右方向に回して、ストッパに当たる位置)で、抵抗値ができるだけ小さくなる位置にします。

完成

15.完成

あとは、車両に装着して終わりです。
結果的に、抵抗値が違ってしまいました。
Full:12オーム => 26オーム
Empty:283オーム => 260オーム
そのため、満タンでも燃料計の針はFまでいかず、7/8ぐらいまで。逆に、ほぼ空の状態でも、針はEのちょっと右側です。
耐久性については、いつまで持つかで判断ですが、明らかに手で動かしたときの引っかかり感がないので、かなり長持ちするのではという期待を抱いています。

最後に

キャブ車用を流用した結果、燃料計の表示がすこしおかしくなりましたが、インジェクション用の巻き線抵抗に同じ処理をすればよいわけです。
この記事をご覧になった方でやってみようと思った方は、インジェクション車はインジェクション用で巻き線抵抗対策を実施ください。

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